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オンラインでのコミュニケーションに工夫を

 コロナウイルス流行により、人と対面して話す機会が格段に減った。それと比例するように、オンラインで人と出会う機会は格段に上がった。特にそれは、画面に映る四角い箱の中に浮かぶ顔ぶれと行うことが多くなった。それだけならまだしも、画面越しにマスクを付けているケースさえある。

 

劇的に変化した環境の中で、今まで通りのコミュニケーションが同じように機能しているのか疑問に思う。自分の意見が相手にきちんと届いているのか。相手の意見を自分は汲み取れているのか。それをお互い、いつも以上に気にかけられているのか。そして、それを克服する工夫は?

 

例えば、ボディランゲージ。これは言語の壁を越えるほど、相手に意図を伝えやすくする効果がある。

認知科学者のウィム・パウは、ボディランゲージを直接には見られない時でも、そのうちの何かは感じられるが、体や手の動きを見て、なおかつそれを音で「聞いた」時には、効果が増幅するのではないかという。パウは、ウェブ会議や電話ではためらわずに身振りや手振りをもっと使って、豊かに表現することを勧める。ズームでは顔だけが浮かんでいるような状態で写る場合があまりにも多く、それだと人工的な会議の設定がより一層、不自然になるという。

他の参加者に何が起きているのか、集まって会議をしている時は意識的に考えなくてもわかるが、ウェブ会議では懸命に読み取る努力をしなければならない。だから、少し後ろへ下がろうとパウは言う。メンバーに、あなたの体の動きをすべて見せるのである。

また、パウの同僚の認知科学者で、ラドバウド大学の言語学センター教授のアスリ・ウォジュレックは、マスクをして2メートル離れて立つと、声だけでは明快にコミュニケーションをとりにくい。マスク越しの言葉を理解するのに苦労するのは、耳の聞こえない人や難聴の人だけではない。唇を読めるように透明にしたマスクも含めて、物質的なバリアは何であれ音を聞こえにくくする。

幸いなことに、ウォジュレックの研究によると、人間は元来、互いに理解し合える手の動きを見つけ出すのが得意だという。「手だけでコミュニケーションをとるように言われると、言語が異なる人たちが、複雑なメッセージをわかりやすく伝える方法を、その場で編み出すことができる」と、ウォジュレックは報告する。

画面越しにコミュニケーションを取ることは、対面で話すことに比べ、相当に意思疎通がはかりにくい。かみ合っていないと感じたら、ボディランゲージを使ってみよう。話しが通じあうだけでなく、雰囲気が明るくなるかもしれない。

 

これからの時代を生きる私たちはこの不自由だが、空間を越えることのできるコミュニケーションと上手に付き合って行く必要がある。だからこそ、どうすれば対面でのコミュニケーションに近づけるのか、これを模索しなければならない。

[参照サイト]

【マスクや画面越しでも】手振りは「聞く」ことができる

引用記事:Newspicks Quartz Japan (執筆:Lila MacLellan、翻訳:東方雅美)

 

 

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