話し合いの場の設け方
みなさんは話し合いをする際に、場の設け方について考えることはありますか?
スタンフォード大学での研究によると、話し合いと食事には密接なつながりがあるようです。
交渉の中で議論がヒートアップしたときには、その相手と目を合わせるのさえもほとんど不可能と思えるほどに、相手との距離を感じてしまうことがあります。しかし最近の研究で、交渉の際に敵対する人と一緒に食事をすると、コミュニケーションが少しスムーズになるということが明らかになりました。
商談相手との交渉の場だけでなく日常においても、
・誰かに何かを打ち明ける必要がある話し合い(別れを切り出す、退職の申し出 など)
・協力を打診する必要がある話し合い(新しいことを始める、参画してもらう など)
といった場合に、「ご飯でも食べながら(お酒でも飲みながら)話をしよう」と誘ったり、誘われることはよくあるのではないでしょうか。
ワークショップでより議論を活発にするためにお菓子を用意したり、同じ釜の飯を食うという意味合いで仲間意識を形成しながら話し合いを進めることもあるかと思います。
食事を共にしながら行う交渉がより高い成果を上げたのは、食事という社会的儀式と、交渉の競争的な性質が並列して起こったためだと考えられるそうです。一緒に食事をすることにより、参加者はお互いについて更に注意を払うようになり、いつもなら見過ごしているような、価値を創造するような機会に気づくことができたと言えます。
記事では、競争的性質がより重要と言われていますが、さまざまな話し合いにおいて、食事を含めた場の設け方が効果的に働く場面があるのではないかと思います。みなさんは意図的に場の設け方を意識することはありますか?