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プレゼンテーションを育てる対話

伝えたい内容をわかりやすく順序立て、メッセージを相手に届ける。

 

これがいわゆる「プレゼンテーション」の一般的な理解だろう。

 

スピーチの天才といわれたスティーブ・ジョブズのように、一瞬で人の心を動かす鮮やかなプレゼンは、誰もが憧れる技術だ。あんな風に言葉1つで世界の見え方を変えてしまうプレゼンができればとは思っても、いざ自分がプレゼンするとなると、どのように情報を扱えばいいのか悩んでしまう人も少なくないのではないか。

 

今回はそのためのヒントとなりそうな、大人の学びを研究されている立教大学の中原淳さんのプレゼン論をpick upした。

僕がプレゼンテーションのときに気にかけていることのひとつに、

 

 1.プレゼンを組み立てるときには「自分のプレゼンに対する反論者」をエアで妄想し

 2.反論者が「思わず口にしそうな内容」を、最初から自分のプレゼンの中に入れ込み

 3.この「想定反論」に対して、さらに「反論」となるような情報を提示することで   

 4. プレゼンの話題を進行させている 

 

 ということがあります。

   

 要するに、僕のプレゼンは「想定反論者」との「擬似的な対話」で進行するように組み立てられている

 ということです。

どんな企画や意見にも確実に反論は生まれる。それならば、頭の中で架空の反論者と対話し、想像しうる限りの配慮を行うことで、より親切なプレゼンテーションを準備できるのではないかという提案だ。

プレゼンとは、自分の情報を提示することではありません。

プレゼンとは「相手に情報を受け取ってもらいやすくする行為」です。

優れた話し手にとって、聞き手に対する想像力は不可欠のようだ。

今後プレゼンに悩んだ時は、自分の中にいる聞き手の声に耳をすましてみようと思う。

中原 淳(なかはら・じゅん)

立教大学 経営学部 教授。立教大学大学院 経営学研究科 リーダーシップ開発コース主査、立教大学経営学部リーダーシップ研究所 副所長などを兼任。博士(人間科学)。専門は人材開発論・組織開発論。北海道旭川市生まれ。東京大学教育学部卒業、大阪大学大学院 人間科学研究科、メディア教育開発センター(現・放送大学)、米国・マサチューセッツ工科大学客員研究員、東京大学講師・准教授等をへて、2017年-2019年まで立教大学経営学部ビジネスリーダーシッププログラム主査、2018年より立教大学教授(現職就任)。

[参照記事]

NAKAHARA-LAB.net プレゼンテーションとは「想定反論者」との「対話」である!?

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